
おかねもち倶楽部」という謎の組織が存在する。
その実態は、とある大金持ちの老人が、若い女性とデートするために作ったクラブである。
この倶楽部の会員になると、会員証が発行され、年会費を払えば、誰でも入会できる仕組みになっている。
そして、デートの待ち合わせ場所として指定されたのが、ここ、桜ヶ丘公園だったのだ。
しかし、俺はこの倶楽部の存在を知らなかったし、そもそも入会すらしていないのだが……。
それなのに、どうして俺にデート券なるものが送られてきたのか? 謎だ。
もしかすると、入会金やら年会費を払っていないからかもしれないな。
うーん……まぁいいか。
それよりも、今は目の前にいる女性に集中しよう!
彼女は、真っ白で綺麗な肌をしていて、顔立ちはとても整っている。
腰まで届くほど長い髪も相まって、まるで人形のような雰囲気があった。
年齢は二十代前半といったところだろうか? 見た目だけなら美人なお姉さんって感じだが、胸元が大きく開いた服のせいで、彼女の豊満なバストがはっきりと見えていた。
俺は思わず目を奪われてしまう。
そんな俺を見て、彼女がクスリと笑った。
その笑顔もまた魅力的だ。
きっと、彼女みたいな人がモテるんだろうなと思う。
俺とは真逆の存在と言えるだろう。
だけど……なぜか嫌な気持ちにはならないんだよな。
むしろ親しみやすさを感じている自分さえいた。
これがいわゆるリア充オーラというものなんだろうか? だとしたら、俺はもうダメかもしれん。
そう思った瞬間――
突然、目の前にいた女性が頭を下げた。
何事かと思い、少し身構えてしまったが……どうやら違ったようだ。
女性は深々とお辞儀をしながら口を開いた。
声色からは緊張している様子が窺える。
どこか必死さを感じさせる口調だった。
彼女は言う。
それは、ある意味とても不思議な言葉だった。
なぜならば、その台詞は日本語ではなく英語だったからだ。
俺にはサッパリ理解できない。
でも、不思議と何を言っているのかは分かった。
なぜなら。。。
(続く)